恵福寺

戌の日にぜひ訪れたい恵福寺

妊婦さんは安定期を迎える妊娠5ヶ月の最初の戌の日に神社やお寺で安産祈願をするという風習が昔からあります。
このご祈祷をしてもらう場所はどこでも良いのですが、京都であれば伏見区にある恵福寺がおすすめです。

女性のような優しい眼差しのお地蔵さんの前で出産の無事を祈ると出産に向けての不安な気持ちを吹き飛ばし、大きな力を授けてもらえます。
ここでは恵福寺がどのようなお寺であるのかを紹介していきます。

恵福寺とは

恵福寺の歴史は鎌倉時代後期である700年前に開山されたと言われている由緒のあるお寺です。
応仁の乱で戦火に見舞われてしまったものの不幸し、1548年には天台宗から浄土宗に改宗します。
これによって浄福寺、西方堂、唯稱院、壽福庵といったお寺を有する大寺院となっています。

明治時代には日野出畑出の山中から今の場所へと移転をし、本堂も新しくなり今の姿になったのです。
本堂内は本尊である江戸時代に作られた阿弥陀如来立像をはじめとし、右脇壇に2躯の阿弥陀如来象、左脇壇には2躯の地蔵菩薩像が安置されており平安時代や鎌倉時代の美しい仏様が揃っています。

そのような仏像群の中でも特に目立つのが左脇のさらに奥にある268センチメートルもある地蔵菩薩です。
日本最大級のものであると言われており、像の大きさや衣の流れなどが永福寺に近い善願寺の地蔵菩薩とよく似ているため、平安時代末期に作られたと推測されています。
奥行きに厚みを持たせていない作りで正面から見ると丸みを帯びているのに横から見るとスリムなお地蔵様に変化することも特徴的です。

腹帯地蔵で安産祈願

この大きなお地蔵様は見た目が優しいということだけでなく、お腹の部分にも特徴があります。
お腹の部分に腹帯のようなものが締められており、ここから腹帯地蔵と呼ばれているのです。
腹帯地蔵ということで、安産祈願として昔から信仰を集めており、現在も多くの人が安産のための祈祷でこの腹帯地蔵を訪れています。

戌の日にはたくさんの人たちが訪れています。
12日に一日巡ってくるものであり、戌の日に祈願をするのはお産が軽く多くの子供を産む犬は安産の象徴とされており、そのために戌の日に安産祈願をするのです。

日本では5ヶ月を迎えた最初の戌の日に無事に出産をすることを祈願して行われるようになっています。
この日に妊婦さんは腹帯を巻き始めると良いとされているので、祈祷された腹帯をいただきお腹に巻きます。
事前に準備をした岩田帯を恵福寺に預けて祈祷をしていただき、朱印を帯にいただいてお腹に巻くのです。

参拝した際には、お地蔵様の背後にもあるたくさんのお地蔵様がいることも確認しましょう。
どのお地蔵様も細かなところまで描かれており個性的な顔をしています。
たくさんのお地蔵様が腹帯地蔵の功徳をサポートするように背後に並べており、これだけたくさんのお地蔵様に守られているという点でも安産祈願のお寺として有名なのです。