武蔵一宮氷川神社

古き歴史を持った神社

武蔵一宮氷川神社の歴史をたどると、今から2000年もの昔、第五代孝明天皇の御代にまでさかのぼります。
御祭神は八俣大蛇を退治したと伝えられる須佐之男命、さらに大己貴命、稲田姫命です。
須佐之男命は、天照大神、月読命と共に伊弉諾より生まれたとされる三貴子の一神です。

大己貴命は須佐之男命の御子、国土経営の神と呼ばれます。
稲田姫命は須佐之男命の御妃、大己貴公命の御母神です。
国道経営、民福安昌を祈願するために、この御三神が武蔵一宮氷川神社にお祀りされました。

第十二代影行天皇の御代に、日本武尊は東夷鎮定の為の祈願をされたと伝わり、第十三代政務天皇の御代には兄多毛比命が朝廷より命を受けて、武蔵国造となり武蔵一宮氷川神社を奉り、善政を行ったということで武蔵一宮氷川神社は格式がより高くなったと伝えられています。

武蔵一宮氷川神社の魅力はさまざま

ちょっと遠くなりますが、神奈川県横浜市、ここにある有名な氷川丸は武蔵一宮氷川神社から名前をとりました。
氷川丸の船内、神棚には武蔵一宮氷川神社の神紋「八雲」が用いられています。

境内には須佐之男命、稲田姫命、大己貴命の御祭神である氷川神社御本殿、稲田姫命の御親神である門客人神社、大己貴命と国土経営に関わった少彦名命の天津神社、その他多くの摂社等があります。
天津神社は医学薬学・恵比寿様、宗像神社は夫婦神・弁天様、住吉神社は航海の神、雷神社は農林業の神など14の神様が祀られているので、お祈りしたい事についてそれぞれの神社にしっかりお参りしたいものです。
この他にも、境内には美しい自然がそこかしこに残り、神池、ひょうたん池、白鳥池なども見どころとなっています。

明治天皇の御親祭とは

明治天皇が都を東京に遷されたのは明治元年です。
その際、武蔵国の鎮守勅祭の社として武蔵一宮氷川神社を定めます。
同じ年、10月28日、明治天皇が武蔵一宮氷川神社へ行幸、祭儀を執り行わせられ、明治3年11月1日に御親祭あらせられました。
なぜ御親祭を行ったのかというと、桓武天皇が平安遷都で折賀茂社をお祀りしたという御例に沿って行ったといわれています。

この御親祭の様子は、山田衛居筆の13mという長き絵巻物として武蔵一宮氷川神社に残されており、社宝として保管されています。
明治天皇の御親祭50年祭は大正6年に、100年祭は昭和42年に厳粛、なおかつ盛大に執り行われ、次回、150年祭となるのが平成29年です。
歴史深き武蔵一宮氷川神社で執り行われる明治天皇の御親祭を見ることができるというのも、この時代に生きているからこそ、これは見ておきたいと思う方が多いでしょう。

境内は四季折々に美しい姿を見せてくれます。
武蔵一宮氷川神社には池が多く、そこにある木々が四季の移り変わりによって色を変えていくさまは、言葉で表現できないほどに美しい風景となります。