神社の社格について

神社ごとにある社格が決められている

官幣大社、国幣小社などの言葉を聞いたことがあるでしょうか。
神社の事が好きという方が最近非常に多くなっているので、こうした言葉について詳しい方がいるかもしれません。

この官幣大社とか国幣小社などは、神社における社格と呼ばれるもので、神社の格付けです。
60年くらい前までは各神社にこの格付けが適用されており、社格があったのです。

しかしこの社格は、いつごろ定められ、どのようなものだったのか、よく理解されている方は少ないです。
神社の格付け、社格とは何か、少し調べてみました。

神宮、大社などは神社と違うのか?

神社と名乗るところが非常に多い日本ですが、その他、神宮、大社等社号が付く所も少なくありません。
しかしこの神社、神宮、大社とはどのような違いがあるのでしょうか。

神社本庁の管轄には8万もの神社が存在しています。
現行制度からいけば、神宮、大社は比較的自由に名乗る事ができます。
しかし神宮、大社と呼ばれるところを見てみると、私たち日本人がよく知る知名度の高い神様が御祭神であったり、規模が大きく全国区で名前を知られる神社が多いと感じます。
実は神宮、大社の社号は、歴史的に見て社格制度が色濃く残ったところなのです。

神社の格付け

社格という言葉を初めて聞いた、神社に格付けがあるなんて知らなかったという方が多いでしょう。
現在は規模の大小は問わず神社は平等とされていますが、60年ほど前、第2次世界大戦終了後当りまでは、社格という格付けがあったのです。

神社めぐりをされている方の中には、神社の名前の横に「旧官幣大社」などと書かれているのを目にすることもあるかと思いますが、これが社格です。
1871年政府によって国内すべての神社について大きく官社「官幣社、国幣社」、諸社「府県社、郷社、村社」、さらに無格社と等級分けされていました。

上位官社のうち、官幣社は国幣社よりも上でした。
ただ、皇室の祖神となる天照大神を祀っている伊勢神宮は別格であり、社格枠外です。
7世紀後半あたりに官社が次第に多くなり、最も古い記録とされているのが10世紀前半に完成したといわれる記録です。
10世紀前半には、述喜式の神名帳と呼ばれるものができ、ここに記載されている神社の事を式内社と呼びます。

伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮などがこの神名帳に神宮として記載され、大社は出雲大社のみです。
呼称である「宮」については、天皇、若しくは神々を祀るための神社に利用されることが多いのですが、東照宮などの例外も存在しています。
「大社」は神社の略でこの言葉の意味通り、大きな神社という意味があります。

伊勢神宮が別格である理由

伊勢神宮は古くから神社として別格でした。
近代に入ってからも社格制度に一度も組み込まれておらず、伊勢神宮はそのことからも祭神の中でも高い位にある事がわかります。

伊勢神宮は伊勢湾岸の伊勢、鳥羽、松阪、志摩の4市と、渡会、多気の2郡にわたる内宮と外宮、別宮や松社などをあわせ125もの神社の総称です。
内宮に天照大神を祀り広く崇拝され、外宮に豊受大神を祀り、この辺り一帯を守護しています。

式年遷宮が行われメディアでも放送できる部分が全国に放送されたことで、伊勢の儀式が知られるようになりました。
内宮や外宮はもとより、別宮などを含め65もの建造物を全て新造するこの儀式は、日本屈指、古来より続く技術が駆使され、装束も御宝など1600点についても造り替えが行われます。
20年に一度という全ての造り替えを7世紀以降、ずっと継続してきたことについても、伊勢神宮がその他と全くの違いがあり、別格であることと知らせています。