日枝神社

江戸繁栄の基盤となった神社

日枝神社は、東京都千代田区永田町にあります。
この神社の成り立ちは、江戸の都と一心同体にあると言ってもいいでしょう。

というのも、日枝神社の基礎は、武蔵野を開拓した際に作られていますし、その後も太田道灌が江戸の都を本格的に開発する際に、守護神としてこの神社を建てたという歴史をがあるからです。
そして、徳川家康が江戸城を造り、江戸を本拠地として政を始めた際には、「徳川歴朝の産神」とさえ呼ばれる程、大事な存在として扱われるようになりました。

江戸の街の始まりからこの都を守るために存在し、江戸幕府が発展していく様子を見守ってきたのです。
現在東京がここまで発展してきたという歴史の後ろ盾になっているような神社ですので、必然的に都民の私としてはお参りをしないわけにはいきません。

文化財の数々も忘れずに見ておきたい

歴史が示すように、日枝神社は人々にも権力の中心人物にも愛されてきましたので、文化財の収蔵という面でも際立っています。
そのため、境内には宝物殿が設けられていて、数々の貴重な文化財が収められています。
もちろん、すべての品が見られるわけではありませんが、無料で美しく学術的にも価値のあるものが見られますので、忘れずにこの宝物殿を訪れたいものです。

個人的に惹かれるのは、素晴らしい刀剣のコレクションです。
飾りが壮麗に付けられていて、目を惹く美しさを持つ刀から、シンプルながらそのどっしりとして造りから実戦的で武士の魂とも言えるような雰囲気を醸し出している刀まで、素晴らしい品がいくつも見られます。

また、色鮮やかな錦絵も見ていて楽しいですね。
江戸時代と思われる人々の生活や風俗、その当時流行っていたことなどが絵に収められていますので、ついつい身を乗り出して見てしまいます。

そして、なんと言ってもこの神社で見られる美しもののメインは、社殿の天井絵です。
これらの絵は比較的最近描かれたもののようですが、色とりどりの美しい絵が、それぞれの枠に収められていて、1つずつじっくり見たくなってしまいます。

日本三大祭、江戸三大祭に数えられる山王祭は欠かせない

日枝神社と言えば、日本三大祭、江戸三大祭のどちらにも数えられている山王祭でしょう。
江戸時代、時の将軍が必ず見ていたという神輿の入場や、伝統的な神楽囃子などの祭典はとても美しく勇壮な雰囲気です。

そして、この祭りでもぜひ見てみたいのは、300メートルにも及ぶ祭礼行列です。
500人を動員する現代版の王朝絵巻は実に見事で、その素晴らしい様子を見るために、全国からたくさんの人々が集まります。
東京を代表する祭りですので、これは欠かせないイベントですし、都民としてはぜひ見ておきたい祭りでしょう。